脳に迫る「化学人工知能」の夜明け 連載 第17回

「多細胞型ロボット」は宇宙へと旅立つか? 生命と機械との「界面」を越えて

著者:藤崎慎吾(作家・サイエンスライター)

上記記事の,より詳しく知りたい方向けの注釈です.こちらの文責は野村にあります.

随時Update予定です.

野村慎一郎

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20230227 初版

20230302 リンク追記

セントラルドグマは,通常DNA→RNA→タンパク質,という分子情報変換の流れを指しており,「ある程度」とはその意味.産物であるタンパク質が活躍して,各矢印が示す転写,翻訳,およびDNAの複製までを含む全体の流れになると,安心してセントラルドグマと呼べます.手の出しにくい細胞内部とちがい,試験管内に抽出して操作するので各種分子的ギミックが足し引きできる点が「人工的」と言えます.

微小管はその後の重合/脱重合抑制が必要なのでめちゃくちゃ難しいと噂で聴いていますが,モータータンパク質群の試験管内合成と機能発現は,大変ホットな研究テーマです.そのうちこの連載でも語られるはず...ですよねK州大のIさん.